東法連ニュース

第2018年(平成30年)12月号 第394号

東法連小林会長が講演【荻窪・杉並法人会合同特別講演会】

 荻窪法人会と杉並法人会は10月4日、杉並公会堂小ホールにおいて、合同特別講演会を行った。講師は全法連及び東法連会長の小林栄三氏で、伊藤忠商事㈱元代表取締役社長(現特別理事)の経験を活かし、「グローバル時代の対応と企業経営」と題し講演した。

 講演に先立ち、荻窪法人会小竹良夫会長(東法連副会長)からあいさつがあり、その中で小林会長が杉並区に縁があって、講演が実現したとの紹介があった。また、杉並法人会渡邊安雄会長(東法連理事)が閉会のあいさつを行った。

あいさつする小竹良夫会長(左)と渡邊安雄会長

 

 講演では、まず、「世界と日本の現状」と題し、激変する世界のリスクや経済状況などを紹介、世界人口の大幅な増加予測に対し、食料問題などに世界が対応できるか問題提起した。日本では逆に人口減少が確実であり、「海外へ」から「国内へ」グローバル化の流れの転換が迫られる。それには外国企業の対日投資、外国人材の登用には、外国人のためのインフラ整備、規制緩和などの法整備、国民の意識改革といった「内なるグローバル化」の推進が必要であると指摘した。

 また、「ビジネスの原点」として、伊藤忠商事㈱の創始者、初代伊藤忠兵衛氏の理念と近江商人の「三方よし」を紹介し、そこから得られるヒントとして、広い視野に立った戦略、長期的な視点でのアプローチの重要性などについて説明した。

 また、「経営者へのメッセージ」として、ビジネスの本質は水の流れであり、川上(供給)から川下(需要)まで全体のフローへの意識と、部分最適から全体最適への考え方、失敗から学ぶことの重要性などに言及した。

講演する小林栄三東法連会長

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