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2021年07月12日号 (第402)

令和3年分の路線価が公表(路線価図を読んでみよう)

 みなさん、こんにちは、東京都のコロナ感染者増え続けていますね。私は、一回目のワクチン接種は終わり、お客さんでも相当数の方がワクチンを接種されていて、減っていっても良いかなと感じているのですが、なかなか難しいですね。

 さて、今回は令和3年の路線価が公表されたので、路線図の読み方についてご紹介していきます。

路線価図の読み方

 さて、路線価図については、「国税庁 路線価」と検索すれば、全国の路線価を確認することができます。今年の路線価図から、具体的な読み方を簡単にご説明したいと思います。
 上記は、具体的な路線価図ですが、1,380C、550C、630Cなどの数字があります。1,380Cは、1㎡あたり138万円で、借地権割合が70%であることを表しています。550Cは、1㎡あたり55万円で、借地権割合が70%であることを表しています。距離は近いですが、津の守坂通りは大通りなので㎡単価が高く、ちょっと脇道に入ると半額以下になってしまいます。このように路線価とは、どの道路に面しているかによって、評価が変わる仕組みです。ちなみに、令和2年は津の守坂通りは、路線価141万円でしたから、コロナの影響などを受けて、多少評価額が下がっているようです。

借地権割合について

 上記の説明の中で借地権割合と言う言葉を用いましたが、借地に建物を建築している場合は、地主さんは底地部分の権利を持っていて、建物を建築している人が借地権の価値を持っていることになります。借地権割合は、上記の路線価図ではCしか出てきませんが、下記のようになります。

記号 A B C D E F G
借地権割合 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30%

 例えば、Aと記載があれば、建物を建築している人が、借地権者として土地の90%分の価値を有していて、地主である底地権者は10%分の価値しか有していないと考えます。地主より借地権者の方が割合が高いことに違和感を感じるかもしれませんが、銀座など一等地では、下記のように借地権割合90%がざらです。

それ以外の情報

 2つの路線価図の実例を見ていただいて、気付かれた方もいると思いますが、数字に囲みがしてあります。土地の価値は、形状や複数の道路に面しているかなどで、大きく影響を受けるので、その調整を行うための地区について表示しています。具体的には下記です。

 細かな説明は省略しますが、繁華街か住宅地なのかによって、調整のされ方が異なってきます。

 細かな調整まで行うとすると難しい話となりますが、ざっと㎡あたりの単価がわかるので、面積を乗じれば、おおよその数字は掴めます。興味がある方は自分の持っている土地について調べてみましょう。

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