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暮らしとお金を考えるコラム
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●三助の理念とライフプラン●

ファイナンシャル・プランナー  井上 信一

  江戸後期の近江商人の経営理念に由来される「三方よし」の概念は、長い歴史に培われた経営精神の精髄として、困窮極める昨今の経済環境において見直されつつあると聞きます。
  
  ところで、円を除く全ての図形が三角形で構成されているためか、三点理論や3ステップなど「3」を基本とする考えは、古今を問わずまた洋の東西を問わず、物事を構成する最小単位としてよく用いられます。しかし辺の長さや角度のバランスは国や時代により様々で、実に多様な三角形が存在していることに改めて気付きます。

  「三助の理念」に挙げられる「自助、共(協)助、公助」もその一例で、高福祉国家の北欧諸国では「公助」のウェイトが圧倒的に高く、アメリカでは「自助」の精神が際立つ歪な三角形の構成です。一方、日本といえば従来は正三角形のようなバランスで存在していましたが、近年では自助の重要性が高まっているとの声をよく聞くようになりました。置かれている生活環境や働く環境、または世代等で若干異なるとは思われますが、公助(国)や共助(地域行政・地域社会、会社)には頼らない個々の生活力を社会が求め始めていると捉えることもできそうです。

  ファイナンシャル・プランナーとは、家計の生活設計とその実現を支援する「お金」の専門家です。一見、最も自助を重視する最先鋒と思われがちですが、老後生活設計や教育資金設計、保障(補償)の見直しなど、あらゆるご相談に対し、実は目の前のお客様を取り巻く公助・共助を振り返り再評価することから始めます。

  各方面ではやおら不安を煽るメッセージを見聞きすることが多い昨今ですが、公的社会保障や勤務先の福利厚生などの仕組みをよく知り、その見えざる恩恵の大きさをまず再確認することが大切だと思います。その上で、より充実した暮らしを実現するため、今できる可能な限りの工夫を凝らし実践していくことが、明るく前向きに生きていくための一助になるのではないかと考えています。



更新日: 2011年1月25日

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